代表挨拶
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日頃より、当会の活動に当たり、皆様のご支援・ご協力賜り、誠にありがとうございます。山車を新調してより約10年が経ちますが、大きなケガもなく、少しづつではございますが山車も保存会も発展することができているところでございます。ひとえに町内の皆様また久喜市祭典委員会はじめ関係皆様のおかげだと心より感謝申し上げます。
人形のにらみで、町の厄、疫を振り払うべくこれからも元気よく活動してまいりたいと思います。お祭りは小さい子供からお年寄りまでが、それぞれに役割をもって携わることができます。各世代がそれぞれに責任を持ち、協力し合ってはじめて成り立つ行事であると思います。近年希薄になりつつありますが、私達の祖先は古来より日本人の美学である”和の心”をおまつりというカタチではぐくんでいったのではないでしょうか。
私達もそんな日本のすばらしい文化を後世へとしっかりと継承していきたいと思います。
これからもご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
東一祭典保存会 会長 飯島 重則
人形と太鼓車
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鍾 馗
福田 東久 作
鍾馗(しょうき)は、主に中国民間伝承に伝わる道教系の神。日本では、江戸時代末(19世紀)ごろから疱瘡除けや学業成就に効があるとされ、端午の節句に絵や人形を奉納したりする。また、鍾馗の図像は魔よけの効験があるとされ、旗、、屏風、掛け軸として飾ったり、近畿では魔除けとして屋根の上に鍾馗の像を載せたりする風習が見られるようになったとされています。
東一の鍾馗人形は岩槻の名工 福田東久氏の作品です。
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太鼓車
昭和初期から使用しています。昔は小さい子供を太鼓車にのせて町内をまわりました。
地 域
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全七町、本町(ほん一、ほん二、ほん三)、新町(志ん一、志ん二、仲町、東一)の中では一番東側に位置します。
組 織
東一祭典保存会の中には、東志会とお囃子会の2つ会があります。1年を通じて、それぞれの会がそれぞれの役割をもち、協力しあいながら祭典事業にあたります。お囃子会のメンバーは小さい子供から20代前半まで幅広い年代で構成されています。公民館や駅前でのお囃子の練習を行いながら、七月の伝承囃子、里神楽発表会への出演、天王様をはじめ地区の行事などへ参加をします。東志会は主に山車の運行・整備を行います。また全町行事や祭典委員会の仕事も担当しています。
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活 動
八雲神社神事・御神燈拝領式・手打ち式
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久喜提燈祭り「天王様」は、旧久喜町の鎮守である八雲神社の祭礼です。八雲神社は、天王院内にあるため、提燈祭り通りに御仮屋が設置されます。12時に7町内が山車と共に御仮屋に集合し、八雲神社宮司、各神社総代と共に神事を行い、お祓いをうけます。人形山車から提灯山車に組み替える午後4時半には、御仮屋に灯されている御神燈を拝領するために各町内が高張をもって集合します。氏子総代より高張提灯に御神燈(火)をもらい、各町内にもどり各提灯山車を灯します。全山車がロータリーに集合した後の夜9時には、駅前に設けられた附け屋台(かけやたい)に、来賓を招き、7町の手打ち式を行います。
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人形山車
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東一の山車は、一本柱の勾欄の上に人形を乗せる廻り舞台(土台の上で回転します)の屋台型山車で、山車の内部ではお囃子が演奏されます。お囃子はつけ(小太鼓)2人、たま(大太鼓)1人、笛・鉦(かね)1人の計5人で構成されています。装飾は、鬼板(龍)、懸魚(龍)、柱巻(昇り龍、下り龍)、脇障子(鶴、亀)、襖(獅子、牡丹)の彫刻があしらわれています。人形の“鍾馗”は餓鬼をつかまえている姿で最上部からにらみをきかせています。高さは約7mあります。
山車の構造は継ぎ目に金物を使わず、木の柔軟性を活かし強度をだす手法、仕口・継ぎてで組み上げる伝統工法です。
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提燈山車組み換え
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午後4時以降、人形山車からは人形、彫刻等の装飾が降ろされ、6本の親柱がさされ、貫が縦、横に通されくさびによって固定されます。貫に竹(62本)が通され、竹どうしをわら縄で結び提灯山車段飾りの土台を作ります。そこに約500個の提燈をつけていきます。和紙とひごを材料につくられた提灯の光源は古来どおり蝋燭(ろうそく)に火を灯します。高さは約7.2mになります。提燈をつける作業は、お囃子の子供達や女性も活躍します。
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提燈山車
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提灯山車は、各町内を運行する道中、他町内の山車に遭遇するとぶつけあいやお囃子のたたき合い(ひっかわせ)などを行い競い合います。午後7時頃になると、駅前ロータリーに進入する為に駅前通りに7台の山車が集まり、1台づつ駅前ロータリーに進入していきます。全山車がロータリー内に進入し終えると山車どうしは激しくぶつけあったり、挑発しあったりと祭りのクライマックスを迎えます。最後に全山車が一斉に回転し7町の手打ち式が行われ終了します。その後、新町4台は新町交差点に、本町3台は本町交差点に集合し最後の競り合いを行い午後10時に終了となります。
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町内曳きまわし
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午前中、小学3年生が授業として山車の曳きまわしに参加します。 その後、幼稚園に園児を迎えに行き、東一会館で、記念撮影をします。人形が怖くて泣き出す園児もいます。久喜提燈祭りは開催日が決まっているために、平日に行われることが多く子供達がなかなか参加できません。そこで、なるべく多くの子供達が祭りにふれあうことができるよう12日~18日の間の日曜日に、昼間だけ人形山車で曳きまわしを行います。大勢の子供達が山車にのったり、綱を引いたりして祭りに参加します。子供達には各立ち寄り所で、たくさんの飲み物やおかし・スイカ・アイス等が振舞われます。お祭りの日は、子供にとって特別な一日になります。
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地域交流
地域の繁栄を願い、町の事業所を訪問します。銀行、老人介護施設、飲食店等多くの事業所に招かれます。老人介護施設のお年寄りはお祭りを見に行くことが出来ない為、涙を流して喜んでくれる方もいらっしゃいます。祭りならではの幅の広い交流が生まれています。 夜は、飲食店を主にまわります。祭りにあわせて、お店もイベントを開催し多くの集客につながっているようです。お店の前で山車を回転させ、飲食店のさらなる繁盛を祈念します。各立ち寄り所では、各事業所のご厚意で飲み物や冷たいタオルなどが振舞われます。山車の出発前には感謝とさらなる事業所の繁栄を祈念し全員で手打ちをします。
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その他
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お囃子会は久喜駅前で開催される伝承囃子・神楽発表会、賀詞交換会、マラソン等の催しものでお囃子を披露します。また、町会としても久喜市役所に人形を展示したり、駅前に人形師を招いて、山車・人形の展示を行うなど日本の文化を多くの人に発信する事業を行っています。また令和元年には「天皇即位をお祝いする国民祭典」に参加し、皇居前で提灯山車の曳きまわしや展示を行いました。
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久喜提燈祭り
由 来
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久喜提燈祭り「天王様」
久喜提燈祭り「天王様」は、旧久喜町の鎮守である八雲神社の祭礼です。天明三年(一七八三年)の浅間山の大噴火で、桑をはじめ夏作物が全滅したことによる生活苦社会不安を取り除くため、祭礼用の山車を曳き廻して豊作を祈願したのが、はじまりと伝えられています。東一丁目(旧東町)は合併前の旧久喜町(本町:本一、本二、本三 新町:仲町、志ん二、志ん一、東一)七町の一町です。
人形山車
祭り最終日の7月18日には、八雲神社の御神輿を先頭に、旧久喜町七町(本一、本二、本三、仲町、志ん二、志ん一、東一)の人形山車が連なって引き廻しを行います。人形は本一:素戔嗚尊、本二:武内宿祢、本三:神功皇后、仲町:織田信長、志ん二:神武天皇、志ん一:日本武尊、東一:鍾馗です。歴史上の人物や神話から題材をとった人形を山車の上に掲げ、町の無病息災、五穀豊穣を願い曳きまわされます。
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提燈山車
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夜になると、山車の上から人形が降ろされ、山車は500個以上の提灯が飾られた提燈山車となります。上部と下部はその中心で鉄の芯棒でつながっており、360度回転することができます。提燈山車の高さは約7.5m、総重量は4tになります。駅前では各町内から提燈山車が集結し、提灯にろうそくの灯った山車同士を急接近させたり、ぶつけたり、回転させたりと大きな盛り上がりをみせます。
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東一祭典保存会
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