築52年の現山車庫を建て替え、新しい山車庫に生まれ変わりました。
東一の提燈祭り山車等の収納場所である東一山車庫は、平成2年8月に地権者様の多大なるご厚意により土地・建物の寄附を賜り、久喜東一丁目町会としてしっかりとひきついでいくことができることとなりました。
平成24年より約10年にわたり祭りを支えてくれた現山車庫ですが、築52年となり老朽化により近隣家屋また内部収納物への影響が大変深刻な状況となっており、早急に建替えが必要との結論になりました。建て替える山車庫は、近隣に対し安全性を高くもち、内部収納財産をしっかりと守ることができる建物であることを第一に、地域の皆様がより身近に伝統文化にふれあえ、温かい地域コミュニティをはぐくむことができる場所にしたいと考えております。
新山車庫詳細
建替までの経緯
- 平成31年1月 地権者様より町会に対し、現山車庫土地・建物の寄附の申し込み
- 令和2年6月29日 久喜市より認可地縁団体の承認
- 令和2年8月29日 現山車庫土地・建物寄贈式
- 令和2年9月11日 現山車庫土地・建物移転登記完了
- 令和2年9月 現山車庫建物現状調査
- 令和2年12月9日 国税局に「租税特別措置法第40条の規定による承認申請書」提出
- 令和3年3月20日 班長引き継ぎ式にて、現山車御屋の現状報告会、山車庫現状確認会開催
- 令和3年5月16日 久喜東一丁目町会令和3年度通常総会にて「山車庫の現状と今後の対応について」全戸配布
- 令和3年6月6日 現山車庫一般見学会
- 令和3年8月8日 拡大会議にて、山車庫建て替え計画詳細についての説明会開催
- 令和3年9月12日 久喜東一丁目町会、臨時総会において”山車の建て替え計画案”を議決
- 令和3年10月 国税庁より租税特別措置法第40条の規定による承認申請の承認
- 令和4年2月 山車小屋解体・建設開始
- 令和4年6月5日 安全祈願祭
- 令和4年6月26日 落成式典および内覧会
東一山車庫
場 所
外 観
内 部
落成式典および内覧会
令和4年6月26日(日)東一山車庫落成記念式典および内覧会を山車庫前にて開催いたしました。当日は天気にも恵まれ、御来賓のみなさまはじめ多くの方々にご来場いただき盛大にとりおこなうことができました。落成式典終了後はお囃子の音色が響く中、山車庫内の内覧会をおこないました。
記念誌
挨拶
この度、久喜東一丁目町会の山車庫が、令和4年6月末にめでたく落成しました。この日を迎えるにあたり、山車小屋のご寄附を申し出ていただきました地権者様ならびに心温まるご協賛を賜りました皆様をはじめ、多くの関係者の方々に心より感謝し厚く御礼申し上げます。新たに建替えされた山車庫は、耐震性・耐久性を重視し設計された建物であり、これから末永く東一の祭りの拠点として、文化の継承に寄与できるものと期待しております。最後に皆様方のご健勝を心からお祈り申し上げるとともに、今後とも町会の運営に対するご支援ご協力をお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。
設計図
①山車庫 (正面・側面図)
人形を倒した状態での人形山車、また6段提灯山車がそのまま収納できる高さとします。中に入ってからは屋根勾配を利用し人形を立て、室内で人形山車の展示をすることができます。山車本体・提灯・人形をばらすことなく収納できることにより、山車本体・人形・提灯(特に雨天時)の傷み・劣化を軽減できることに加え、従事者の負担とケガのリスクを大幅に減らすことができます。
②山車庫 上から
山車庫には、山車本体以外にも提灯、囃子用品、交通規制看板等多くの備品を収納するスペースが必要です。現山車庫に比べ狭くなるため勾欄、竹等は上部の空間を使い立体的に収納しています。
③敷地と山車庫
広さは、現山車庫に比べ2/3となりますので、周囲にしっかりとスペースをとることができます。また、前方に山車の展示、提灯山車への組み換えができる大きなスペースをとります。道路上で提灯山車への組み換えを避けられるようになる為、交通・作業両面で の安全性が大きく改善されます。 土地面積 165.39㎡ 建築面積 82.22㎡
建築方法
≪建築方法≫
建築する山車庫は、機能と安全性を重視したシンプルな倉庫型です。資金的な面からも山車庫の広さと高さを最小限におさえています。また防火性能の高い屋根・外壁で囲いますが、内装はトイレ部分のみに限定するなど、なるべく建築費用がおさえられるように安全・機能面以外の部分は極力削減しています。
旧山車庫
元々は建設会社の資材置き場でしたが、平成24年より地権者様より賃貸の形で利用させていただいておりました。
山車の格納、彫刻・人形・提灯・各種幕・太鼓等の保存の他、山車・提燈の整備・点検、伝統文化伝承の場所として大切に使用していました。
東一山車蔵
Dasikura